リチウム電池

リチウム電池は、携帯電話から子供用玩具、電動自転車や乗用車に至る様々な製品に広く使用されている電源です。広範囲に渡り使用されているにもかかわらず、リチウム電池が危険物であり、一定の規則に従って輸送に適した製造および準備を経ない場合、危険となり得ることはあまり知られていません。

当サイトより得られる情報について、弊社は一切の責任を負いません。

定義

リチウム電池は、多くの種類の負極と電解質から構成される、異なる化学性質の電池の総称です。IATA(国際航空運送協会)危険物規則書(DGR)では、以下のように分類されます:

リチウム金属電池
充電不可な一次電池であり、金属リチウムあるいはリチウム化合物を負極としています。これらの電池は、従来のアルカリ電池よりも高密度のエネルギーを生み出すことができます。リチウム金属電池は、様々な種類のデバイスへの電源供給、あるいはバックアップ電源として利用されます。

リチウムイオン電池
二次電池(充電可能)と呼ばれ、広く電子機器に使用されています。このカテゴリーにはリチウムポリマー電池も含まれます。充電が可能なことから、様々な種類の一般電子機器に使用されています。

バッテリー(組電池)
「バッテリー(組電池)」とは、ケースや端子、マーキングや保護用デバイスなどで固定された、 電子的に接続された2つ以上のセル(単電池)を指します。 「セル(単電池)」とは、単体で(1つのプラスと1つのマイナス電極)電気化学ユニットに収められたもので、2つの端子間には電圧の差があります。

Cell セル(単電池)
「セル(単電池)」とは、単体で(1つのプラスと1つのマイナス電極)電気化学ユニットに収められたもので、2つの端子間には電圧の差があります。IATA危険物規則書及びICAO(国際民間航空機関)技術指針では、当規則書(DG)以外で「バッテリー」または「単体セルバッテリー」と呼称されていても、規則書では常に「バッテリー」ではなく「セル」と認識されます。
 

危険な理由

リチウム電池は、「熱暴走」と呼ばれる現象を引き起こす可能性があります。この現象は、内部の回路が接触し、1つあるいはそれ以上のセルが発熱することによって引き起こされます。発熱したセルからは高温ガスが発生し、周囲のセルの温度も引き上げ、やがては発火へと至ります。熱や火にさらされた場合、激しい燃焼を起こすリチウム電池の性質により、大容量の電池の輸送は飛行機にとって無視できない危険となり得ます。リチウム電池の輸送は、火災を大規模で重大なものへと変化させ、比較的瑣末なアクシデントが制御不能な火災へとつながる可能性があります。
 

使用例

リチウムイオン電池が使用されているデバイスの例:スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、電子タバコ、ドローン、カメラ、撮影機器、電子機器、医療機器、バランススクーター

リチウム金属電池が使用されているデバイスの例:時計、ペースメーカー、リモコン、補聴器、計算機、車のリモコンキー
 

ブッキング

ブッキング時には常に下記の情報の提供が必要です:

UN 内容 セクション 旅客機または貨物機
UN3480 リチウムイオン電池 IA & IB (RLI) 貨物機のみ
UN3480 リチウムイオン電池 II (ELI) 貨物機のみ
UN3481 機器に同梱されたリチウムイオン電池 I (RLI) 旅客機
UN3481 機器に同梱されたリチウムイオン電池 II (ELI 旅客機
UN3481 機器に内蔵されたリチウムイオン電池 I (RLI) 旅客機および貨物機
UN3481 機器に内蔵されたリチウムイオン電池 II (ELI) 旅客機および貨物機
UN 内容 セクション 旅客機または貨物機
UN3090 リチウム金属電池 IA & IB (RLM) 貨物機のみ
UN3090 リチウム金属電池 II (ELM) 貨物機のみ
UN3091 機器に同梱されたリチウム金属電池 I (RLM) 旅客機
UN3091 機器に同梱されたリチウム金属電池 II (ELM) 旅客機
UN3091 機器に内蔵されたリチウム金属電池 I (RLM) 旅客機および貨物機
UN3091 機器に内蔵されたリチウム金属電池 II (ELM) 旅客機および貨物機

注記:規則書のセクションIIに基づき準備された、リチウムイオン電池のパッケージ及びオーバーパックは、規則書の対象とされないその他の貨物とは別に、また単一のデバイスに積載する前に、個別にオペレーターに提供されなくてはなりません。

正しいブッキングをするための詳しい情報については、AFKLMPウェブサイトのコンタクトページをクリックして、地域のカスタマーサポートサービスにご連絡ください。

書類

リチウム電池は、常に適切に申告する必要があります。申告された情報は正しい取り扱いと輸送、万一の事故の場合には機長への告知と適切な対処をするために、必要不可欠なものです。セクションI、IA、IBに関する情報は“Shipper´s declaration for dangerous goods”欄に記載されなくてはなりません。セクションII情報は、航空貨物運送状(Air Waybill)の“Nature and Quantity of Goods”欄に記載します。


Overview Lithium Ion Batteries 2016 >>
Overview Lithium Metal Batteries 2016 >>
 

制約



上記のバッテリーは、リチウムイオン電池またはリチウム金属電池が内蔵されている他の貨物または機器あるいは一般貨物とのみ混載可能です。他の危険物との混載は禁止されています。
 

一般梱包ガイダンス

電池、及び電池を内蔵した機器を輸送する際の主な危険は、輸送中に電池の端末同士や金属、導電性の表面などに接触することによって起こるショートです。バッテリーやセルは、ショートや端末の損傷を生じないよう適切に梱包する必要があります。電池は外側が十分に強固なパッケージ、または機器に収納されなくてはなりません。より具体的な方法については、IATA規則書(DGR)内の、梱包基準を参照ください。

注記:破損または欠陥のある電池、漏電、リコールされた電池は飛行機で出荷しないでください!リチウム電池が入った破損したパッケージは、たとえ再梱包されていても出荷することはできません!
 

ラベル

リチウム電池を含む貨物であることを識別するために、IATA危険物規則書(DGR)の規定に則ったラベルが必要です。




Effective 01 January 2017 new Class 9 hazard label for Lithium Batteries must be used.

2017年1月1日より、新規のClass 9危険性ラベルを貼付しなくてはなりません。
201711日より、リチウム電池取り扱いラベルを貼付しなくてはなりません。ただし、20181231日までは旧モデルの使用が認められます。
201711日からの新規事項




現行の危険物規制や、必要な書類、制限の有無など、リチウム電池の取り扱いガイダンスについてのさらなる情報は、IATAにご確認ください。
 

出荷人への告知

予防措置として、UN3480型リチウムイオン電池は、定格容量の30%を超えない充電率(SoC)か、当局によって許容された容量内の場合にのみ輸送が可能です。
 

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